セブンイレブン・ジャパンは9月20日、「機能性表示食品」のおにぎりとチルド弁当を一部エリアを除く全国の店舗で発売したと発表した。おにぎりや弁当を機能性表示食品として出すのは同社初となる。
発売したのは「もち麦もっちり!梅こんぶおむすび」「同 ごま鮭おむすび」と、「混ぜて食べる温玉ビビンバ」の3品だ。従来から一部おにぎりに使用していたもち麦に含まれる栄養素「β‐グルカン」に着目。もち麦の種類変更や使用量の増加により、「β‐グルカン」の含有量を1.4倍に増やすことで、食後の血糖値の上昇をおだやかにする効果が期待できる「機能性表示食品」としてリニューアルした。また、「ビビンバ」も白米からもち麦入りご飯に変更し、機能性をうたえる商品に刷新した。
セブンイレブンが健康系商品を強化する背景には、高まるニーズへの対応に加え、来店頻度増を狙う意図がある。同社の会員データによると、健康系商品群を月1回以上購入した会員の来店頻度は全会員平均の約1.7倍、月2回以上購入した会員の来店頻度は約2.2倍を示したという。
9月20日に都内で開かれた記者会見にて、取締役常務執行役員の青山誠一商品戦略本部長は、「習慣的に利用される傾向が高い健康系商品をきっかけに当社の店舗に足を運んでもらう機会を増やしたい」としたほか、新たなおにぎりの売り上げ目標については「従来品の2倍を目指す」と意気込みを語った。