クスリのアオキホールディングスは8月19日に定時株主総会を開催し、青木宏憲社長と弟の孝憲副社長の解任を求めるオアシス・マネジメントの株主提案が否決された。賛成率は青木宏憲社長に対しては15.4%、孝憲副社長に対しては14.8%。

 オアシスは昨年、一昨年もアオキに対して取締役の解任要求をしており、株主総会で否決されている。同社は2020年に青木兄弟に発行された発行条件付きの新株予約権について「公正な評価単価」よりも低い価格で発行されるなどという理由で、かねて問題視している。

 また、青木兄弟を含む取締役11名の選任など、アオキの取締役会が提案した会社提案はすべて可決された。同社は株主総会に至るまでの数週間に株主との対話を実施し、その場で受けた意見や指摘などを踏まえ、コーポレート・ガバナンスのさらなる強化を継続的に検討していくとしている。