日本のファミリーレストラン(ファミレス)の手本となったのは米国のカジュアルダイニングだ。米国市民に最も親しみのある業態だが、ここ数年、経営破綻するレストランチェーンが相次いでいる。「消滅説」さえささやかれるほどの衰退ぶりだが、変化の兆しが現れてきた。生き残りのカギとなる「的」が絞られてきたからだ。「的」とは10代半ばから20代後半の「Z世代」のことで、レストランチェーンは若い世代を意識した戦略に舵を切り始めた。

 米国のレストラン関係者の間では、昨年秋に開かれたあるグルメイベントが今も話題にのぼる。ロサンゼルスとニューヨークで開かれた「チェーンフェスト」のことで、多くのレストランチェーンが参加していた。

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