日本マクドナルドは今年1月、スマートフォンから事前注文する「モバイルオーダー」の展開エリアを47都道府県に拡大した。日本より5-10年先を行く米国では、ファストフードチェーンやピザチェーンなどの外食産業でモバイルオーダーが広く浸透している。


 モバイルオーダーはレジ待ち行列を緩和し、注文の聞き間違いや勘違いなどのヒューマンエラーを回避でき、クレームの減少、顧客ロイヤルティー向上などの効果がある。そのためマクドナルドやスターバックス、チックフィレ、ドミノピザなど大手の外食チェーンが導入しているほか、ディズニーやユニバーサル・スタジオなどのテーマパーク内のレストランにも普及している。さらに、大手映画館の売店や、最近ではプロバスケットボールリーグのNBA、MLB(野球メジャーリーグ)、MLS(サッカーメジャーリーグ)などのスポーツ観戦のアリーナやスタジアムでも続々と採用されている。モバイルオーダーを全店導入している外食チェーンでは、売り上げに占める割合も拡大しており、例えばスターバックスでは17%、チックフィレでは20%に上るという。スーパーマーケット(SM)でも、サンドイッチや寿司などの宅配にモバイルオーダーを導入し始めている。

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