ハナマルキは7月9日、主力商品「液体塩こうじ」シリーズの公式アンバサダーとして料理研究家・リュウジ氏の続投を発表した。これを記念し、液体塩こうじ(300mL)と減塩液体塩こうじ(300mL)を使用した新たなコラボレシピ全5品を考案。そのうちの一つ、「ねぎ塩レモンささみ」の調理を披露するイベントをパティア東京ベイサイド店(東京都港区)にて開催した。
発表会冒頭、ハナマルキの平田伸行取締役マーケティング部長は、アンバサダー続投の理由について「リュウジさんのレシピは引き出しが広い」と強調。「液体塩こうじが“多岐に使える調味料”ということをアピールしたい当社の狙いと一致しているため続投を決めた」と話した。
昨年7月以降、人気アンバサダーの起用により、同シリーズは前年比130%と大きく伸長。SNSを通じた情報発信や小売店での試食販売を強化したことで、新規ユーザー獲得にもつながっている。
リュウジ氏はユーチューブ「料理研究家リュウジのバズレシピ」とSNSを含めた総フォロワー数が、1080万人を超える人気料理研究家。フォロワーには男性や60代以上のシニア層も多く、幅広い層への発信力が期待される。ハナマルキは年間を通してコラボレシピを活用した店頭販促やキャンペーンを強化し、液体塩こうじのさらなる認知拡大を図る。
なお、コラボメニューのうち4品は7月18日から特設ウェブサイトで公開中。残る1品は、10月にリュウジ氏の公式ユーチューブチャンネル内で発表される予定だ。
ハナマルキの液体塩こうじについて、リュウジ氏は「素材そのもののうま味を引き出せるため、新しい味を創りやすい。料理研究家にとっては“新しい武器”を手に入れた感覚」と語った。

2012年に発売した液体塩こうじは、粒タイプの塩こうじを絞って液体化し、より混ぜやすく、焦げにくい仕様にした調味料。米こうじの酵素によって、素材のうま味を引き出しつつ臭みを抑え、とくに肉や魚料理での活用が人気だ。2024年秋には酵素の力はそのままに、従来の液体塩こうじより50%減塩した「減塩液体塩こうじ」も発売した。
国内に留まらず、業務用を中心に世界30カ国へ展開を拡大。2020年に設立した液体塩こうじ専用のタイ工場の稼働率も高まっている。発売以来11年で塩こうじ事業の規模は3.6倍に成長。ハナマルキは世界の基礎調味料を目指し、さらなる取り組みを進めていく。