Bytedanceが運営する「TikTok」は6月30日より、アプリ内で商品の販売から購入が可能となるEC機能「TikTok Shop」の提供を開始した。これにより、ユーザーはショッピング動画やLIVE配信を通じてさまざまなアイテムに出会い、その場で購入することができる。同社では、この新たな購買体験を「ディスカバリーEコマース」と位置づけて推進している。

 具体的には、以下のような機能を段階的にローンチしてユーザーの利便性を高める予定だ。

・ショッピング動画およびショッピングLIVE配信

「おすすめ」フィードに表示される動画およびLIVE配信において、タグ付けされた商品をその場で直接購入することが可能となり、エンターテインメントと購買行動がシームレスに結びつく。企業やブランドは、ショッピング動画では商品の主な特徴をデモンストレーションして強調することができ、LIVE配信では商品を紹介しながらリアルタイムでユーザーと対話して質問に答えることができる。

・商品ショーケース機能

各ブランドのプロフィールページにて、商品一覧の閲覧やレビューの確認に加えて、商品を直接購入できる。企業は自社ブランドの世界観に沿った商品コレクションを自由に構成・掲載できる。

・ショップタブ

新たに設ける「ショップ」タブでは、企業の商品を一覧で掲載できるほか、ユーザーは検索機能を活用して商品やプロモーションを簡単に発見、購入することができる。注文の管理やおすすめ商品の表示なども、このタブ内で完結する。

・アフィリエイトプログラム

クリエイターとセラーをつなぐ成果報酬型のプロモーション機会を提供する。クリエイターはショート動画やLIVE配信を通じて商品を紹介することで報酬を得ることができ、セラーは自社ブランドに最適なアフィリエイトプランを選択のうえ、効果的な商品訴求を実現することが可能となる。

・TikTok Shop広告

TikTok Shopの広告ソリューションにより、セラーは自社商品の認知拡大および購買促進を図ることができる。ユーザーはTikTok上で商品の発見から購入までを一貫して行うことが可能となる。

・安全な決済体制

TikTok Shopは信頼性の高い外部決済プラットフォームと連携し、迅速かつ安全な決済体験を実現する。

 なお、「ショップタブ」はローンチから数カ月後に導入予定。「TikTok Shop広告」は7月中に利用可能となる予定だ。