LINEヤフーは同社が運営するコミュニケーションアプリ「LINE」にて新機能の提供を開始した。トーク上でメッセージや画像などにコミュニケーションできる「リアクション機能」は、これまでデフォルトの6種類のみが使用可能だったが、5月29日からユーザーが保有するすべての絵文字が使用可能となった。これにより、世界的な有名IPの公式絵文字から「ちいかわ」「うさまる」「ピスケとうさぎ」といったクリエイター絵文字まで使用することができ、より多様なコミュニケーションが可能となる。

LINEのリアクション機能で全絵文字が使用可能になった

 リアクション機能は2021年8月の提供開始以来、送信回数・利用者数ともに増え続けており、現在は日本で1日あたり約2500万回利用されているという。性年代別では男性が全世代29.6%、10代63.8%、女性が全世代43.4%、10代78.2%となっており、いずれも10代ユーザーの利用が多い。

 一方で、ユーザーからは年代を問わず「もっと色々な表情が使いたい」「表情がカジュアルすぎて送れない時がある」など、主に『表情のバリエーション』に対する要望が多く寄せられていたという。

 5月28日に行われた記者発表会で、LINEヤフーのエンターテインメントカンパニー トーク事業統括本部の材木駿平氏(トップ画像)は「リアクション機能は通知されないため、さりげなく反応できる点が絵文字やスタンプと大きく違う。また、操作がシンプルで手軽に利用できる。そうした従来の良さを活かしながら、バリエーションを追加することで『豊かさ』という新たな価値も提供する」と力を込めた。

 使い方は従来と変わらず、メッセージやスタンプなどを長押しすると、直近で使用した絵文字5種類と絵文字選択用のアイコンが表示される。材木氏は「リアクション機能はコンテンツと機能の両面で、まだまだアップデートの余地があると考えている。今回の新機能リリース後も、ユーザーの声を基に改善を続けていく」と強調した。