ウォルマートは1月11日に「ウェルネスデー」を開催する。午前10時から午後2時まで、全米約4600店舗の薬局にて無料の健康診断と手頃な価格の予防接種を提供する。

 ウェルネスデーでは、血糖値、コレステロール値、BMI(体格指数)、血圧などの無料健康診断を受けることができる。また、インフルエンザやCOVID-19(新型コロナウイルス)、HPV(子宮頸がん)、おたふく風邪、麻疹など、様々な感染症に対応した予防接種も手頃な価格で提供される。一部の店舗では、視力検査や健康関連製品のデモンストレーション、店内プレゼントも行われる予定だ。

 ウォルマート薬局担当上級副社長のケビン・ホスト氏は、「新年は新たなスタートを切る絶好の機会。我々はウェルネスデーを通じて、地域の人々が健康状態を手軽にチェックし、薬局チームと有意義なつながりを築くサポートをしたいと考えている」と述べている。

健康維持のため薬剤師と相談もできる

 ウェルネスデーでは、参加者が薬剤師と直接相談できる機会が設けられている。健康的なライフスタイルの維持や服薬の注意点、推奨される予防接種について、専門的なアドバイスを受けることが可能だ。また、妊娠中または妊娠を希望する女性に対して、妊娠中およびその後の栄養に関する助言が行われ、特に「造血のビタミン」とも呼ばれる葉酸の重要性と、それが胎児の発育に与える影響についても詳しく解説される。

 ウォルマートの薬局は21州で咽頭炎、インフルエンザ、COVID-19の検査および同日治療を提供している。また、COVID-19とインフルエンザA/Bを同時に検出できる自宅用検査キットも販売しており、これにより、利用者は症状に応じ、医療機関受診の判断を迅速に行うことができる。

 ウォルマートは2014年以来、全米でウェルネスデーを開催しており、これまでに500万回以上の無料健康診断を提供してきた。特に医療提供者が不足している地域において、ウォルマートはしばしば最初の医療アクセス先としての役割を果たしている。

 日本でも、大型商業施設とドラッグストアや薬局が連携してこうしたサービスを提供すれば、顧客接点の増加と地域の健康増進への貢献が期待できそうだ。