フマキラーは12月3日、東京本社ショールーム(千代田区)で、「第21回 虫や植物とふれあうコンテスト」の最終審査会を開催した。

 同コンテストはフマキラーが運営する「フマキッズこども研究所」主催によるもの。フマキッズこども研究所は、ウェブサイトでの情報発信を中心に、小学生の夏休みの宿題となる「自由研究」の取り組みをサポートするとともに、子どもの自然や地球環境、生命に対する探求心の向上と精神的な成長につなげる目的で様々な活動を行っている。

 その一環として開催しているのが今回で21回目となる同コンテストだ。例年通り全国の小学生を対象に7月20日から9月30日までの期間、「虫や植物を題材にした自由な創作」をテーマに「実験と研究」「作文」「絵画」「工作」「音楽」の5部門に分けて作品を募集した。最終審査会当日は、応募数7128作品の中から1次審査を通過した2000作品が集結した。

 小学生の「自由研究」は遡ること1947年。戦後の大きな変革の中で、子どもたちの自発性を促すことを目的に教科としてスタートしたのが始まりだ。昨今は教科項目ではなくなったが、子どもの主体性・自発性をサポートする学習活動として存在する。

 フマキラーの調べによれば、現在41.8%の子どもが親と一緒に自由研究の作品を作り上げるという。実際、本コンテストでも親子共同での作品が多く見受けられた。

 会の冒頭、挨拶に立った大下一明社長は「このコンテストが親子の絆を深める機会になっていればこんなに嬉しいことはありません」と喜びを表した。

 審査員としては、フマキラーから大下社長と基礎科学研究部の佐々木智基部長、カダンアドバイザーを務める国吉純氏らが参加。ゲスト審査員として、医学博士・解剖学者の養老孟司氏や音楽家でミジンコ研究者の坂田明氏など著名人が参加。フマキラー大賞を各部門から1作品ずつ、部門賞としてフマキッズ賞を各部門6作品ずつ(計30作品)、記者が選ぶ特別賞1作品を選出した。フマキラー大賞には千葉市立寒川小学校の渡部杏樹さんの「『シマミミズ・マジック』ご覧あれ・・・・・。」など5作品が選ばれた。また、応募者全員にフマキラー商品が参加賞として贈られた。

東京本社ショールーム(千代田区)で開催された審査会の様子。段ボールや紙粘土を使った工作が並ぶ

●フマキラー大賞作品と受賞者

■実験と研究部門

作品名   :『シマミミズ・マジック』ご覧あれ・・・・・。

受賞者名 :渡部 杏樹(ワタナベ アンジュ)さん

学校名   :千葉市立寒川小学校

学年     :6年生

■作文部門

作品名   :セミの抜けがら

受賞者名 :藤井 優月(フジイ ユヅキ)さん

学校名   :福山市立春日小学校

学年     :6年生

■絵画部門

作品名   :赤い誘惑

受賞者名 :池内 心虹花(イケウチ ココハ)さん

学校名   :大阪市立島屋小学校

学年     :6年生

■工作部門

作品名   : なつなつなつなつフェスティバル~ぼくの家の前は生き物パラダイス~

受賞者名 :米澤 翼(ヨネザワ ツバサ)さん

学校名   :富田林市立富田林小学校

学年     :4年生

■音楽部門

作品名   :「平均棍の歌」アブさんこんにちは

受賞者名 :吉野 莉子(ヨシノ リコ)さん

学校名   :川口市立元郷南小学校

学年     :4年生

作品名   :セミの鳴き声ラップ

受賞者名 :安藤 凜(アンドウ リン)さん

学校名   :横浜市立谷本小学校

学年     :5年生

■記者が選ぶ特別賞

作品名   :セミのこうしえん(工作部門)

受賞者名 :山下 士翔(ヤマシタ トワ)さん

学校名   :佐伯市立上堅田小学校

学年     :1年生