アスクルは11月9〜10日の両日で、展示会「いい明日がくる展」を二子玉川ライズ(東京・世田谷)で開催した。リアルでの開催は5年ぶりとなる。
本展示会は、事業所向けEC「アスクル」と個人向けEC「ロハコ」の初の合同開催だ。これまで過去5回にわたって開催したリアルイベントは「ロハコ」単独のものだったが、今回は、両サイトで発信しているオリジナル・限定商品を合わせて展示。会場では59商品、WEBではさらに5商品を追加した計64商品を紹介した。
5年ぶりのリアルイベントはtoB「アスクル」とtoC「ロハコ」の商品を融合
アスクル竹久美月執行役員マーチャンダイジング本部長はその狙いについて説明した
同月9日に開催された商品説明会で、竹久美月執行役員マーチャンダイジング本部長(写真下)は、「『オフィス用品のアスクル』から脱却する」と強調し、合同開催の狙いを説明した。
竹久本部長によれば、ビジネス環境はコロナ禍を機に在宅勤務などが定着し、多様化していると指摘。近年働く人にとって「仕事場」と「暮らし」の空間が曖昧になっているという。
こういった背景を受け、同社は、従来の業務用の「アスクル」、暮らし用の「ロハコ」と商品を棲み分けるのではなく、消費者のニーズに合わせた柔軟な提案が重要であると主張。今後は、双方の共通ニーズを満たすMD開発を強化し、仕入れ方法の適正化を目指すほか、環境配慮型商品の開発にも力を注ぐ方針を明らかにした。
これに伴い本イベントでは、仕事場や暮らし、社会課題の解決を目指した「ちょっとラクに」「ゴミを少なく」など四つの開発コンセプトに基づいた商品を紹介。
例えば、介護シーンをイメージした展示エリアでは、レックの大人用おしりふき「こころ想い トイレに流せるおしりふき」を展示。通常1枚のところ、4枚一気に流せるおしりふきとして、特に大変なトイレ介護を少しでも「ラクに」するアイテムとして、介護施設、家庭の両方に向けて提案した。
レックの大人用おしりふき「こころ想い トイレに流せるおしりふき」を紹介。介護施設と家庭用どちらにも使える商品として提案する
このほか、シンプルなデザインのハンドソープやラベルレスペットボトル飲料など、場所やシーンを選ばない、職場や暮らしどちらでも使えるようなアイテムが多数並んだ。
家での利用シーンを想起させる空間づくり
物販スペース
商品説明会に登壇したレックの営業部の石井芳文氏は、水だけで汚れを落とす使い捨てクリーナ「激落ちくんGIGA」を紹介
花王のスキンケア事業部ビオレuの石井嗣人氏は、ビオレザボディの泡で出てくるボディウォッシュシャワーヘッドを紹介