ファミリーマートは8月27日から、名店が監修するおむすびの新商品を全国約1万6300店で順次発売する。和食の名店「賛否両論」、洋食の名店「上野精養軒」と協力。ファミマのおむすびで売り上げトップ2の具材である「ツナ」と「鮭」を使いながら、新しい風味や食体験を追求した4品を開発した。これにより9月のおむすび全体の販売額を前年同期比10%押し上げたい考えだ。
8月27日から投入する2品は、高価格帯のおむすびブランド「ごちむすび」として展開する。「賛否両論」が監修した「一本釣近海まぐろのツナ いぶりがっこ入り」(税込240円、以下同)は、まぐろのかたまりを使用し、マヨネーズではなくチーズでなめらかさを出すとともに、いぶりがっこを入れて食感にアクセントをつけた。もう一方の「上野精養軒」監修「銀鮭のムニエル風(タルタルソース)」(258円)は、ムニエル風に焼き上げた鮭に、店に近い味を再現したタルタルソースを組み合わせ、バター風味のご飯で包んだ。
9月3日からは「賛否両論」が監修した「生姜ごはん ツナからし醤油」(158円)、「上野精養軒」が監修した「スモークサーモン ペッパーむすび」(176円)も発売する。消費の二極化に対応し、こだわりを打ち出しつつも、価格帯を一段下げた商品を同時期に投入する。
近年、おむすび専門店の増加やインバウンドからの注目もあり、国内外でおむすび需要は高まる傾向にある。総務省の家計調査(2人以上世帯)では、2023年の「おにぎり・その他」の消費支出額は前年比14.3%増と売り上げは年々増加している。ファミリーマートの商品本部デリカ食品部米飯グループの白戸栄良マネジャーは、「当社は定番の刷新やコラボ商品、サンドおむすびなどの展開でおむすびの強化を続けてきている。今回の新商品投入を通し、引き続きファミマの看板商品であるおむすびの認知と販売を高めていきたい」と力を込めた。