イトーヨーカ堂は7月29日~8月4日の期間、「夏休み ちびっこ職場体験ツアー」をイトーヨーカドー、ヨークの約120店で実施する。

 同体験ツアーは、地域の子どもたちに店舗で実際に働いてもらうことを通じ、働くことの楽しさ・難しさ、達成感、ヨーカ堂の環境への取り組みなどを知ってもらうことを目的に取り組むもの。同社は以前から地域の小学校・中学校の「職場体験」に協力し、全国の店舗にて年間約1万人を受け入れてきたが、創業100周年となる2020年に「未来のためにできること」として自主的な取り組みをスタートした。コロナの渦中も継続して企画をブラッシュアップしながら、昨年にはついに全店で実施。子ども、保護者合わせ約2500人が参加するイベントに成長した。

 今年はイトーヨーカドーのほぼ全店に加え、統合したヨークのSM9店でも実施する。実施日は期間内で各店が設定し、小学生以下の子どもとその家族を対象に参加を募る。1回につき5~10名がツアーに参加する。

 7月30日に行われたイトーヨーカドー和光店の体験ツアー(午前の部)には、7人の子どもたちとその保護者が参加した。子どもたちは揃いのエプロンと帽子を身に着け、マイナス20℃の冷凍庫に入ったり、スイカの試食販売を行ったりして、スーパーの仕事を体験した。また、ペットボトル回収機の体験を通してヨーカ堂のSDGsの取り組みに触れたほか、熱中症アンバサダーによる熱中症対策講座で夏休みを健康に過ごすための注意事項を学んだ。

マイナス20度の冷凍庫体験
スイカの試食販売にチャレンジ
ペットボトルの回収を通して、ヨーカ堂の環境への取り組みを学んだ

 サステナビリティ推進部の小山遊子総括マネジャーは、「体験ツアーは既に夏休み恒例の企画となっており、店舗によってはこの期間以外にも自主的に取り組むところも出てきている。私たちの日々の仕事や環境のために行っている活動を未来世代に知ってもらう取り組みであるとともに、他のお客様にも笑顔になっていただける上、従業員のモチベーションアップにもつながる非常に価値ある取り組みだと思っている。今後も地域との結びつきを強めながら継続して実施していきたい」と語った。