客数増が示す改革1年目の成果

 マルエツに変化の兆しが見え始めている。それを示すのが2023年度の既存店客数だ。17年度以来、6年間下がり続けた客数が23年度は前年比102.9%と下げ止まりを見せた。「この数字は現場の頑張りによるもの。現場に助けられた1年だった」と本間正治社長は振り返る。

 この1年、本間社長が最もこだわったのが客数だ。「6年連続前年割れは、お客様から〝マルエツがなくても困らない〟と言われているのと同じこと」(本間社長)。その危機感から、昨年の社長就任を機に改革を決意。年度方針のテーマに「真に、お客さまのために」を掲げた。客数割れの原因が、会社都合で考える内向きの組織体質にあるとの反省からだ。「本社も店舗も見るべきはお客様。このテーマは3年間変えずに徹底する」と本間社長は力を込める。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから