中・四国で最大規模の8000億円企業が誕生

「一生懸命、汗かいてますよ」。3月から新たなスタートを切ったフジの山口普社長は、事業統合からちょうど1カ月後の取材で笑いながらこう語り、手応えをにじませた。2018年にイオンと資本業務提携を結んだフジは、22年に持株会社に移行し、旧フジからスーパー事業を引き継いだフジ・リテイリングとマックスバリュ西日本を傘下に入れ、統合の準備を進めてきた。そして、3月1日に3社が合併、イオンが株式50%超を保有する新生フジが誕生した。統合に先立つ1月には、新たな本社所在地となる広島市で経営方針発表会を開き、3カ年で860億円を投資する中期経営計画を発表。近年は公の場に出ることが少ないイオンの岡田元也会長も出席し、本事業統合にかける並々ならぬ決意と重要性を内外に示した。

 統合により、フジは中国・四国・兵庫の10県で「フジ(105)」「マックスバリュ(139)」「マルナカ(198)」「ザ・ビッグ(45)」など合計514店舗を展開。営業収益は8010億円(24年2月期)となり、30年度に1兆円の大台を目指す。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから