ドイツ本拠の国際的ディスカウントストア大手アルディ・ノード(ドイツ北部と東部が商圏)が、自社のユーチューブ・チャンネル「テイスト・オブ・アルディ・ノード」の新シリーズとして、「できる人がやる」(Wer kann, der kocht)をスタートした。

 同社のユーチューブの料理番組には「ファミリーフレーバー」と「一口」(Ein Bissen)があり、これに新たに加わった。新番組は、料理番組とクイズ番組をミックスしたもので、2人のエキサイティングな人々が互いに競い合い、ユーモアを交えた小さなチャレンジで、料理やキッチンの即興スキルを披露する。

 第1シーズンではシャイアン・サバンナとウィルソン・ゴンザレス・オクセンクネヒト兄妹のコミカルな掛け合い。4月25日の初回放送では、小指のように小さなナイフなどを駆使して、兄がスパゲッティ・ボロネーゼを作る。

 約8分のエピソードの中で、2人はアルディの自社ブランドのレシピを皿に盛り付け、その他の楽しいタスクも提示される。エピソードのタスクが完了しなかった場合、主人公たちは「挑戦の清算」をしなければならず、ユーチューブのショートフィルムで公開される。

 主な視聴対象は料理が好きな人、あるいは単純に2人がキッチンで挑戦し、ウィンクを交えてお互いをからかったり挑発したりするのを見るのが好きな人としている。1シーズンは4週間で、毎週新しいエピソードが公開される。

 アルディ・ノードのユーチューブ・チャンネルは、ウィー・アー・エラとアクセンチュア・ソングの協力で制作されている。ポップカルチャーの話題や料理の話題、アルディ店内をコミカルに紹介するようなコンテンツもある。

 顧客のロイヤリティを高め、料理の食材などをアルディで購入してもらうのが目的だろう。アルディ・ノード・ドイツのソーシャル・メディア・チームリーダーであるマティアス・クレーリング氏は「リーチに加え、視聴時間やエンゲージメント率といった定量的な数値に注意を払っている」と説明する。