ウォルマートが拡張現実(AR)環境でアイウェア(メガネ)を試着できるサービス「オプティカル・バーチャル・トライオン」を開始した。顧客はウォルマートのアプリやホームページから、処方箋で指定されたメガネをバーチャルに「試着」し、購入することができる。
バーチャル試着サービスは他のプラットフォームでも提供されているが、ウォルマートは3Dデータと高度なアルゴリズムを用いて眼鏡フレームの「デジタルツイン」(オンライン上の複製)を作成し、よりリアルなバーチャル試着体験を実現したとしている。
購入希望者は、まず、アプリやホームページ上で750種類以上のアイウェアから好きな商品を選び、「試着」のポップアップをクリック。顔のスキャンを許可すると、鏡を見てメガネをかけているかのようにメガネを見ることができる。好みのデザインが決まったら、有効な処方箋をアップロード。瞳孔距離の測定値をスキャンし、カスタマイズしたメガネをカートに入れる。
全国のウォルマート店舗内の眼鏡店「ビジョン・センター」に訓練を受けた眼鏡士がおり、一連のプロセスのどの時点でも質問することができる。ネット注文したメガネを受け取ったら、近隣のビジョン・センターを訪れ、眼鏡士と一緒に仕上げをして調整を完了する仕組みだ。
ウォルマートはビジョン・センターの品揃えを強化しており、150ドル以下のフレームを1000本以上取り揃え、ここ数年でDKNY(ダナキャランニューヨーク)、コロンビア、べべ、ノーティカ、ナイキ・アイウェアなどの人気ブランドの取り扱いも始めている。
なお、ウォルマートでは、年内に3000以上のビジョン・センターを開設し、顧客の利便性を高める計画だ。