ウォルマートがサングラス、メガネなどのアイウェアの品揃えを強化する。リサイクル素材使用のアイウェア・ブランド「カルン(Karün)」を店内メガネ売り場「ウォルマート・ビジョン・センター」1400店で発売した。

 カルンはマプチェ語で「自然であること」を意味している。パタゴニアのアイウェア・ブランドで、2012年の創業以来カーボンニュートラル企業を標榜し、環境に優しい製品作りを徹底している。プエルト・バラス工場では、化石燃料を一切燃やさず、廃棄物をリサイクルし、堆肥化しているという。

 カルンのトレーサビリティ・システムは、顧客が購入商品の製造番号を同社のサイト上で入力するだけで、製品の原料がどこで産出され、生産工場まで何キロ移動したか、協力会社やサプライヤーを含む複数の工場を経たならそれぞれがどこにあり、どんなプロセスで製造されたのかなどの情報を逐一入手できる。

 ウォルマート・ビジョン・センターでは、販売価格114~132ドルで、クラシックなアビエータータイプから丸型、長方形、正方形のフレームなどカルンの18のスタイルから選ぶことができる。ウォルマートはここ数年、アイウェアの品揃えを継続的に拡大しており、DKNY、コロンビア、べべ、ナイキ・アイウェアなどの有名ブランドを相次いで導入している。

 マッキンゼー・アンド・カンパニーの調査では、米国の消費者の78%が「持続可能なライフスタイルが重要である」と回答している。ウォルマートは「サステイナビリティと廃棄物削減が(客の購入)リストにあるなら、日常的な選択肢となるよう支援する」姿勢を示しており、他のカテゴリーの品揃えにも横展開しそうだ。

(冒頭の写真はウォルマートのプレスリリースより)