米ウォルマートは13歳以上を対象に、バーチャル・プラットフォームのRoblox(ロブロックス)を使ったオンライン・コミュニティ「ウォルマート・ディスカバード」を9月26日に立ち上げた。
同社は、昨年9月、ロブロックス上に音楽やファッションをテーマにした「ウォルマート・ランド」とおもちゃをテーマにした「ユニバース・オブ・プレイ」という二つのコミュニティを立ち上げた。ウォルマート・ディスカバードは、これに続くもの。
ここでは、ユーザーはお気に入りのゲームやバーチャルアイテム、体験に投票できるほか、アバターで好きなスポーツを楽しんだり、ペットをテーマにしたバーチャルアイテムに没入したりできる。また、レーシングプラットフォームで高速レーンでのレース体験や、ビューティーコミュニティ・デザイナーによる流行のバーチャル・ファッションやビューティー・アイテムを見つけるといったことも楽しめる。
このほか、流通系のコミュニティらしく、「マイ・デパートメント」「マイ・カート」もある。マイ・デパートメントでは、ユーザーはバーチャルアイテムや体験を保存し、後で再び訪れたり購入したりもできる。さらに、アバターの最新バーチャル・ファッションを紹介するセルフィ―・コーナーなど、「自分だけのデパート」にカスタマイズすることも可能だ。
こうしたメタバース上のアクティビティを通じ、利用者が「自分(好みの)ものを見つける」ための新たな方法を提供するのが狙い。なお、トレンド、タウン&シティ、エンターテイメントなどの新部門が今年中にリリースされる予定だ。
ウォルマート・ディスカバードは、ロブロックスのサイトのほか、PC、Mac、iOS、Android、Amazonデバイス、Xboxコンソールなど一般的なデバイスやプラットフォームでもアクセスできる。
最新のデジタルプラットフォームによって、将来の購買層となる若年世代を開拓することができるか、注目されそうだ。