ウォルマートが10月末に全米117店舗の改装を終え、グランドオープンを祝った。30州で5億ドル以上を投下して、未来型の店舗にアップグレードさせた。

 外観も大きく変え、看板もリニューアルされている。ショッピングカートの台数も増やした。店内は展示スペースが広くとられている一方で、個別商品の値札や価格を前面に出しすぎない落ち着いた印象となっている。通路は広く とっており、ピックアップ&デリバリーのためのスペースも拡大させた。レジは顧客からのフィードバックで新デザインに変更したという。

商品を見せる衣料品売り場
QRコードから商品情報に飛べるようになっている
サイネージを配したベーカリー売り場
野菜売り場は地物やオーガニックを取り揃えている
ディスプレイも強化している
ペット用品売り場

 コーナーでのディスプレイに加え、大きめの商品でも積極的に箱から出して、お客が触ったりフィッティングしたりして商品選びができるようにした。デジタル・タッチポイントも店内のいたるところに設置して、商品やサービスに関する情報が得られるようになっている。

 薬局が拡張され、ビジョン・センター(メガネ売り場)もリニューアルされている。多くの薬局は店舗の正面に移動し、薬剤師による相談やサービスが受けられる個室のスクリーニング・ルームが新設された。ビジョン・センターでは、デザイナーズ・メガネやサングラスの品揃えを充実させ、処方箋のオプションも用意している。

 この未来型店舗への改装は2024年まで継続していくという。