ウォルマートがオンデマンドによる早朝配達を開始した。

 アメリカでは3月10日からサマータイムシーズンが始まり、時刻が1時間繰り上がっている(日が暮れるのが遅くなり、夜を明るく楽しめる)。これに合わせて、ウォルマートは「オンデマント早朝配達サービス」として、配達サービスの時間帯を午前6時からに前倒しした。

 「ペースの速い現代生活において、時間は最も貴重な財産」とするウォルマートは、店舗の駐車場で注文した商品を受け取れる「カーブサイドピックアップ」を他社に先駆けて2013年に導入。その後も、玄関先に荷物を置いておく「ドアステップデリバリー」や、配達員が宅内の冷蔵庫まで荷物を届けてくれる「インホームデリバリー」などへ配達サービスを進化させてきた。

 早朝配達の対象は店舗で数十万点、オンラインでは数億点に上る。ファッションから家具まで、早朝に必要なものを最短30分で簡単に手に入れることができる。

 例えば赤ちゃん用品。早朝におむつや粉ミルクを切らしたと気づいても、慌てる必要がない。ベビーベッドまで直接、商品を届けてくれる。

 仕事着も。重要な会議がある朝に限ってコーヒーをシャツにこぼしてしまうこともある。衣類だけでなく、リントローラー、シワ取りスプレー、シミ抜きトラベルパックなどのアイテムを追加すれば、完璧なスタイルで一日を乗り切ることができるだろう。

 もちろん家電製品も。前夜にスムージーの材料を準備したのに、朝起きたらミキサーが壊れていた。そんな場合でも心配ない。フルーツを粉々にする高速パワーハウスも、多用途に使えるハンドブレンダーも、すぐに手に入る。

 アウトドア用品もしかり。3月中旬から、ウォルマートは3000以上の店舗から生き餌の配達を開始する。テントや、星空の下でくつろぐための快適なキャンプチェアなど、アプリやホームページのカートに入れれば、早朝に玄関まで届けてくれる。ウォルマートプラスの会員であれば、通常配送はいつでも無料だ。