最終損益が設立以来初の赤字に転落
アオキスーパーの前2月期決算(非連結)は厳しい結果となった。売上高に相当する営業収益は、912億7100万円だった。「収益認識に関する会計基準」を期首から適用しており、単純比較はできないが、実質的には減収だった。背景には、今なお続く物価高の影響がある。第49期となる株主向けの報告書の中で青木俊道社長は、ロシアによるウクライナ侵攻などの影響による資源エネルギー価格の高騰などを背景に、小売業最終損益が設立以来初の赤字に転落界においても「急激な物価上昇に伴い、低価格志向などの根強い生活防衛意識が一層高まるなど厳しい状況が続いた」と記している。
前期の上半期は、お客に「お値打ち商品」を提供したい思いから物価高に伴う販売商品への価格転嫁を見送ってきたが、その結果、利益を落とす形になった。そこで、下半期は商品への価格転嫁に動いたところ、お客の買い上げ点数の減少や来店客数の減少につながり、結果として実質減収の決算になったという。