衣料品売り上げを牽引する外出着かりゆしの復活

「観光客が増えて、沖縄県民が外に出るようになった。コロナで激変した環境が、今また激変している」。田崎正仁代表取締役専務の言葉を裏付けるのが、サンエーの2023年2月期連結決算だ。営業収益2135億2200万円(前期比104. 5%)、営業利益111億9000万円(同134.4%)の増収増益で着地したが、目を引くのが営業利益の伸び。前の期も増益であったにもかかわらず、30%を超す大幅増益となった要因は、偏に人流回復に伴う消費の拡大。中でも衣料品と外食が利益を押し上げた。

 サンエーは沖縄県最大の複合小売業だ。23年2月末で単体の店舗数は79店。大型SC・GMSの総合店舗25店、SM43店を中心に、外食店などを展開。またローソンとの合弁会社で、コンビニを257店展開。さらにマツモトキヨシ、良品計画、エディオン、大創産業、ジョイフルなど本土の有力チェーン13社とFC契約、ライセンス契約を結んで専門店、外食店を展開している。

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