「アイスが空を飛んで来る」と小菅村住民は大喜び

 地上から150mの低空域を川沿いに舞うドローン。エアロネクストのホームページを開くと、「空を社会インフラへ」のタイトルとともに映し出される映像だ。空が地上と同じように交通、通信、流通が網のように張り巡らされ、ヒト、モノ、情報、サービスが行き交い、必要な時に必要なだけ利用でき、届く、快適で便利な生活インフラとなり、経済圏となる未来。ドローンの飛ぶ様はそんな未来へと誘い、それが現実のものとなることを予感させる。

 エアロネクストは、ドローンの機体構造の技術開発が出発点だった。そこで空撮に利用されていたドローンを移動用に変える画期的な技術を開発。田路圭輔代表取締役CEOは「空撮用ドローンは、カメラを空中にいかに安定して浮かせるかというホバリングの技術を求められ、移動用は航空機に近い組成で、速く遠くに安定して空を飛ぶことが求められる。動くものすべてそうですが、重心が非常に重要で、それを安定させる技術がエアロネクストが特許を持つ『4DGRAVITY(グラビティ)』です」と説明。「その技術が物流に向いていると思い、ドローン配送専門の子会社NEXTDELIVERY(ネクストデリバリー)を2021年1月に設立。それから物流ドローンの実用化を進めています」とこれまでの経緯を明かす。

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