クラウド型の情報管理で全店舗の情報を見える化
対物業務(調剤)から対人業務(患者のフォロー)へ。国が目指す調剤薬局への転換をITで側面支援するスタートアップが、カケハシだ。同社の電子薬歴管理サービス「Musubi(ムスビ)」は、2017年の提供開始からわずか3年弱で、全国6万店の薬局の1割強を占める7000店舗に導入されており、顧客には大手GMSやドラッグストアも含まれている。
薬局と言えば、医療機関が発行した処方箋に基づき調合した薬を、服薬方法を説明(服薬指導)したうえで患者に販売するイメージが強いが、国は、在宅調剤や服薬後のフォローを行い、患者の回復や健康維持をサポートする役割を求めており、調剤報酬もその方針に則った内容に変わりつつある。そのため調剤薬局も、対物業務から対人業務に軸足を移す取り組みを進めている。