下の表は、True Data(トゥルーデータ)から提供を受けたもので、コロナ前の2019年を100とした時、10~60代と70代以上(70~90代)の買い物行動はどう変化したか、その全体観を掴むための比較推移である。1人当たりの購入金額は、値上げも影響し、19年を超える金額が続き、22年以降は年代による購入金額の違いはあまり見られない。実際10~60代の23年7~12月半年間の19年比購入金額の平均は110.3%。70代以上は110.5%である。

 違いが見られるのが来店回数、1回当たりの買い物個数、単価の三つの指標だ。来店回数は全体的に下がっているが、特にシニアの来店回数の低下が大きい。前記同様に23年7~12月の60歳以下の来店回数の平均を見ると97.7%、それに対し70代以上は95.7%と低い。買い物1回当たりの個数は逆に60代以下は19年並み、ところが70代以上は19年よりも多い。前記同様の数値では、60代以下100.2%、70代以上105.2%となる。つまり、シニアの来店頻度は低いが1回当たりの購入個数が多くまとめ買いの傾向が見て取れる。

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