シジシージャパン(CGC)は4月19日、20日の2日間、東京ビッグサイトで「CGC合同商談会」を開催した。今年はグループ創立50周年を迎える節目の開催ということもあり、「50周年」の冠を生かした記念ブースや商品、再強化している輸入品をメインで展示した。2日間の来場者数は加盟企業、取引先を含め6894人で、昨年に比べ37%増加した。

環境配慮に対応した「商品・物流・売り場」三つのスカスカを撲滅する活動を紹介

 入り口の政策ゾーンでは、23年度のスローガンである「さらに変える、挑む 個人も、企業も、協業も」に基づいた活動計画を紹介。グループの重点施策である「商品」「販売」「環境」「物流」「システム」「CSV」「教育」の七つを各分野に分けて説明した。

 商品ブースでは「世界から良いものを」をテーマに、強化カテゴリーである輸入品を前面に打ち出した特設コーナーを設置。「競合との差別化を目的とし、今期100品目の輸入品の取り扱いを目指す」(芹沢政満常務取締役)。そのための強化策として、若手中心のプロジェクト「チャレンジチーム」を発足。現在海外の展示会やメーカーとの商談を重ね、ラインアップの拡充に努めている。

「世界中からよいものを」をテーマに各国から集めた輸入品を展示
バラエティー豊かな輸入商品をわかりやすく訴求

 その隣では、近年、消費者ニーズの高い健康・環境配慮型商品の「気づかうカラダ」シリーズを展開した。女性スタッフを中心に立ち上げたブランドで、3月発売の大豆ミートを使った「麻婆豆腐」「ボロネーゼ」「キーマカレー」は「おいしいと加盟企業から好評を得ている」(芹沢常務取締役)という。

健康配慮型商品「気づかうカラダ」シリーズ

 生鮮においても、多産地の輸入品を紹介した。食肉は定番のアメリカ産、カナダ産に加えて、ウルグアイ産の牛肉やメキシコ産ポークを揃えたほか、鮮魚に関しては、台湾産めばちまぐろをメインで訴求。多産地のバラエティー豊かな商品を取り揃え、国内外の優良生産者との取り組みを示した。

まぐろの取り組みを強化「台湾産めばちまぐろ」の試食コーナー
魚介類の新ブランド「自然のあしあと」生産履歴を管理し「安心・安全」自然に近い環境で成育した鮮魚

 そのほか、食品ロス削減の観点で関心が寄せられている「ナッツのはかり売り」や、小型店舗に対応した縦型陳列の売り場提案をするなど、業界のトレンドに対応した提案も紹介。また、グループ年表や全国の加盟企業の社長写真を大きく展示することで、50周年の創業の歴史を来場者にアピールした。

フードロスの観点で近年小売業で注目されている「はかり売り」
小型店舗にも対応した「縦型陳列」を提案
創立50周年のあゆみを来場者にアピール

 CGCは創立50周年を迎え、今年念願のグループ総年商5兆円を達成した。加えて4月にはアークスグループの「オータニ」(栃木)が新規加盟し、さらに勢いが増している。今年は、昨年まで年1回の開催だった「CGCフェア」を春と秋の年に2回開催する予定。今後も勢力拡大を狙い、グループの認知度を高め、加盟企業の売り上げと利益アップに貢献していく構えだ。

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