「これまでの改革は何だったのか。不振の原因を総括しないまま、店だけ減らしているように外からは見える」。イトーヨーカ堂の現状に対し、取引先からは厳しい声が上がっている。
セブン&アイ・ホールディングス(HD)は3月9日、中期経営計画の見直しに関する説明会を開催した。中でも注目を集めたのが、不振が続くイトーヨーカ堂の改革だ。祖業のアパレルをやめて肌着のみ残し、食にフォーカスするという。店舗網も首都圏に集中させる考えで、今年2月時点で126店あるうちの33店を2025年度までに閉鎖し、93店に縮小する。ちなみに首都圏の店舗は東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県で91店。「首都圏でも採算性が低い店舗は閉める」としているが、地方はほぼ閉店と見て間違いないだろう。