全商品のうち約4割の価格を据え置き
値上げラッシュの環境下、ローソンストア100が競争力を強めている。足元で実施しているのが、購買頻度が高い商品やシニア層向けの商品群の値上げを極力抑え、頻度がそれほど高くない商品に価格転嫁することで全体のバランスを取る戦略だ。売り場の相対的なお買い得感を高めることで、昨年10月を境に日販の前年比が上向いている。
ローソンストア100は生鮮品や日配品、調味料までを揃え、日々の食卓需要に対応するミニスーパー型のコンビニ業態だ。関東・中京・近畿に661店を展開。主に住宅街に立地し、単身・シニア層の生活需要を取り込む。売上構成比で見ると、ローソン本体の中食(米飯、サンドイッチ、デリカなど)の比率が23.0%に対し、ローソンストア100は9.8%と低い。一方、生鮮品含む日配品の比率はローソン14.7%に対し、ローソンストア100は29.4%と高く、コンビニに比べてより「冷蔵庫代わり」的な日常利用が多い傾向がある。