イオンが賃上げでパート従業員の確保を強化する。イオンは3月からグループの国内147社、約40万人のパート社員の時給を平均70円(約7%)引き上げる。年収ベースでは約8万円アップとなる。

 イオンでは昨年から賃上げを検討してきた。待遇の改善で人材を確保し、競争力維持や新規採用を優位に進める狙いがある。また、パート社員は生活者でもあることから地域経済活性化の貢献にもつなげる考え。

 今回の賃上げで人件費はグループ全体で約300億円の増加となるが、教育によるスキルアップやDXの推進で生産性を高めて、パート社員を付加価値の高い業務に振り向けることでコスト吸収を図る計画だ。