イオンは3月7日、PB「トップバリュ」初となる「プレミアム生ビール」と、女性が抱える健康問題をテクノロジー(技術)で解決する「フェムテック」商品を発売すると発表した。
プレミアム生ビールについては3月8日より、全国のグループ店舗約8000店で発売を開始。製造はサッポロビールが担い、350ml1缶で本体価格は168円。コロナ禍で宅飲みが増える中、「手軽に本格的なビールを楽しみたい」という声に応えた。年間40億円の売り上げを目指す。
プレミアム生ビールはホップと麦芽のみを使用し、副原料を一切使用しない製法にこだわった。特にホップは欧州産を100%使用。うち50%は薫り高いドイツ産を用いることで、華やかな薫りと心地よい余韻のある味わいを実現した。
一方、イオン独自のサプライチェーンを活用し、スケールメリットで製造効率、物流効率を上げてコスト低減を図った。イオントップバリュの和田浩二・取締役マーケティング本部長は、「4月末には500ml缶を発売し、夏の最盛期に向けて売り込みを図る。ラインアップ拡充については販売動向を見ながら検討したい」と語った。
フェムテックでは、トップバリュのインナーシリーズ「トップバリュ ララキレイ」より「吸水サニタリーショーツ」をイオン、イオンスタイルの約370店舗で3月17日より発売した。ラインアップは、環境や生活シーンによって好みで選べる「レギュラー」「おなかすっぽり」「スポーティ」の3タイプ11種類を用意し、最大吸水量はレギュラータイプが20ml、おなかすっぽりタイプとスポーティータイプが30mlとなっている。
吸水サニタリーショーツは、〝女性特有のゆううつな期間〟のストレスを軽減して快適に過ごせることを目指し、「漏れにくい」「蒸れにくい」「薄い」吸水パッドを開発。延べ50人以上が試着し、10回以上の試作を経て開発された商品だ。イオンリテール衣料本部インナー商品部の佐藤理沙氏は、「従業員の約7割が女性のイオンだからこそ、女性のための商品開発に挑んだ」と力を込める。
今年4月の女性活躍推進法改正により、女性が生き生きと働ける環境づくりが求められている中、イオンはフェムテックへの取り組みとして2021年3月に、女性従業員が中心となり企画・開発したトップバリュ初の「骨盤・骨盤底筋サポートショーツ」を発売。同年9月には「水分ケアショーツ」も投入した。今秋冬には「吸水量50mlの商品発売も予定」(佐藤氏)しており、今後もフェムテック商品の開発に注力する構えだ。