EC大手が「双11」の売上総額を初めて非公開に

 中国国内の小売業は依然として苦境に立たされている。中国国家統計局によると、昨年10月の中国の消費財小売総額(飲食業を含む)は4兆271億元(79兆円)で、前年と比べて0.5%減少し、5カ月ぶりのマイナスに転じた(図1)。1~10月の小売総額は36兆575億元(708兆円)で、前年同期と比べて0.6%の増加に留まっているが、そのうち自動車を除いた小売販売額は、前年同期比0.9%減の3兆6575億元(72兆円)と前年を割った。

 特にリアル小売業の苦戦が目立つ。1~10月の実店舗の売上高は前年同期比1.6%減の26兆6069億元(522兆円)で、10月単月では6.1%も減少した。これとは対照的に、ネット通販の1~10月の販売総額は7.2%増の9兆4506億元(186兆円)、10月単月では15.3%増加し、前月比で7ポイントも上昇している(図2)

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