「伝統的な市場や家族経営の店で買い物をするのに慣れているベトナムの消費者にとって、近代的で、ブランド化されたコンビニエンスストアは、10年前までは珍しいものだったが、日本、韓国、タイのチェーンが主導して、大都市を中心に急速に店舗を拡大してきた。彼らは、ベトナムの消費者も、近隣のアジア諸国同様、エアコン付きの店舗や定価販売、デジタル決済などをすぐに受け入れるようになると見て、未熟な市場開拓に力を尽くした。
ユーロモニターのデータによれば、ベトナムのコンビニの店舗数は、2014年の565店舗から、19年には1268店舗に増加、売上高も1030億米ドルに達した。主要プレーヤーは、ファミリーマート、サークルK、タイのビーズマートで、市場シェアはそれぞれ21.4%、20.7%、9.6%となっている。