「お母さん食堂」の一本化で品質を高め客層を拡大

 コロナ禍により、コンビニは売り上げ低迷の厳しい状況が続いている。その中で日配品は数少ない伸長カテゴリーだ。男性客層が多いファミリーマートでは、ファミリーやシニアの購入が多い日配品のアイテム数を拡充。それをPB「お母さん食堂」に一本化して品質を高め、今回プレミアム品も追加。シニアとファミリーの客層拡大を図る狙いだ。

 コンビニの利用シーンがコロナで変わりました。最も影響が大きかったのは、昨年4月の緊急事態宣言時の品揃えです。その当時、スーパーマーケット(SM)の日配品が品切れし、その代わりに値ごろ感を押さえたサラダチキンやカット野菜、卵、納豆、豆腐など日常生活に欠かせない日配品を当社で購入するお客様が増えました。それから営業部門やメーカーさんと話し合いながら、日配品の取り扱いアイテム数と売り場面積を増やすことで徐々に売り上げが伸長。今回の緊急事態宣言発出後も大きく伸びています。

 日配品は30代、40代前後のファミリー層と人口ボリュームの大きいシニア層の購入が多く、買い上げ点数も非常に多い。そこをこれまで当社が取り切れていなかったことから、昨年秋に日配品をファミコレブランドからPB「お母さん食堂」に一本化し、新たに緑色のパッケージに作り替えました。お母さん食堂は、以前から扱っているえんじ色の惣菜・冷凍惣菜、緑色の日配品を中心とした食材系、金色の素材・製法にこだわったプレミアムの3ラインに展開を広げています。

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