売り上げ1兆円超の百貨店へ地域一番店を狙う

「そごう・西武」を射止めるのはどこか。セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下の百貨店そごう・西武の売却交渉が始まって約1カ月半。第1次入札を経て2次に残っているのはゴールドマン・サックス、米大手投資ファンドのブラックストーン・グループ、米ローン・スター、米フォートレス・インベストメント・グループ、そしてシンガポール政府投資公社(GIC)の4社。現在、そごう・西武側から資産査定の資料を入手して買収価格の算定を急ぐ一方で、そごう・西武に関心のある事業会社と連合を組む動きが水面下で行われているという。だが、ファンドは持続的な株主ではない。3年程度かけて再生させ、企業価値を高めて次の売り先を探す。また、その逆で再生に失敗した場合、叩き売って去っていく。どちらに転んでも、早くも3年後の買い手に関心が高まりつつある。

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