日清食品は2月3日、「カップヌードル」や「チキンラーメン」など即席袋麺、即席カップ麺、即席カップライス、即席カップスープの製品価格を6月の出荷分からの価格改定を発表した。「カップヌードル」の価格改定は2019年6月以来の3年ぶりとなる。即席袋麺12、即席カップ麺20、即席カップライス4、即席カップスープ2の合計38シリーズを対象に、メーカー希望小売価格の5~12%の値上げとなる。
今回の値上げの背景には、麺の主要な原材料である小麦の価格が大幅に高騰していることに加え、包材をはじめとする資材価格やエネルギー費、物流費も上昇が続いているという。こうした厳しい環境の中、同社は効率化・合理化を進め、可能な限りコスト削減に取り組むことで、製品の安定供給、安全で安心な品質の確保、そして製品価格の維持に努めてきた。だだし、自助努力だけではコスト増を吸収できない状況となり6月から製品の価格改定となった。今回、業界トップメーカーが値上げに踏み切ったことから、今後も即席袋麺・即席カップ麺メーカーの値上げが続きそうだ。