減塩ラインを追加し、シリーズの拡充を図る
「カップヌードル」のおいしさはそのままに、必須栄養素のたんぱく質を補給できる次世代カップ麺「カップヌードルPRO高たんぱく&低糖質」「同シーフードヌードル」が2021年に登場。国内初のたんぱく質を強化したカップ麺は記録的な販売実績を上げてきた。その勢いをそのままに「カップヌードルPRO」シリーズ第2弾商品を投入。「カップヌードル塩分控えめPRO1日分のカルシウム&ビタミンD」「同カレー」2品を、今年3月にラインアップに追加したのだ。
今回発売した「塩分控えめPRO」は、「カップヌードル」のおいしさはそのままに塩分を30%カット。さらに、1日分のカルシウムとビタミンD、食物繊維をたっぷり配合したことで、消費者の健康志向への対応力が一段と高まった。マーケティング部の白澤勉部長は「塩味を強める当社独自の技術と、塩味を強める際に出てくるエグみを感じにくくする当社独自の配合技術を採用。食べ始めから最後までカップヌードルと同等の塩味を味わえます」とおいしさに自信をみせる。
「塩分控えめPRO」の発売に合わせ、たんぱく質を強化した既存の「カップヌードルPRO高たんぱく&低糖質」のパッケージも刷新。「PRO」の上段それぞれに「塩分控えめ」「高たんぱく」と記載し、商品の特徴をわかりやすく訴求することで視認性を高めた。「塩分控えめPRO」のメインターゲットは、「塩分を気にする健康意識の高い消費者」としている。その期待通り「塩分控えめPRO」の出荷は計画通りの進捗で好調な滑り出しをみせている。
22年に発売した「カップヌードルPRO 高たんぱく&低糖質チリトマトヌードル」も、健康意識が高い新規ユーザーの獲得に成功。たんぱく質がとれるカップ麺「高たんぱくPRO」は、たんぱく質を15g配合し既存の「カップヌードル」に比べ、糖質を50%に抑えている。白澤部長によると「約9割のユーザーから満足度が高いと評価していただき、購入継続率も非常に高いことが調査結果でわかった。『高たんぱくPRO』のユーザーは複数のフレーバーを楽しんでいる」と分析。実際に同シリーズは発売後半年で年間販売計画比200%を達成。22年も前年を大きく上回る販売実績で、たんぱく質補給食品市場の拡大に寄与している。
ユニークなプロモーションで話題を喚起
「塩分控えめPRO」は発売と同時に単独のテレビCMを投入。CMキャラクターには「高たんぱくPRO」に引き続き、人気クリエイター「はじめまして松尾です」氏と、弾き語りトラックメイカーアイドル「眉山ちあき」氏を起用。商品コンセプトである「塩分30パーオフ、おいしさそのまま、あれこれ入って、超ハッピーです」をポップかつ、ストレートに打ち出した。白澤部長は「ブランドコンユニークなプロモーションで話題を喚起セプトがシンプルでわかりやすい『カップヌードルPRO』シリーズは価格改訂の影響を受けにくく、販売数量は前年を上回った。これは消費者の生活に浸透し、リピート購入する固定客を掴んだ証拠」と力強く語る。これらを踏まえ「カップヌードルPRO」5品は、今期も広告宣伝を強化し、シリーズの育成を図る方針だ。
日清食品はカップ麺売り上げ№1「カップヌードル」の7年連続の過去最高売り上げ更新に向け、商品価値を高めるプロモーションを展開。「今後も昨年話題を呼んだ『カップヌードルクエストプレゼントキャンペーン』のような消費者がワクワクするような企画を提供していきたい」と白澤部長は意気込む。100年ブランドを目指し、ラインアップの拡充と刷新で挑戦を続け、強固なファンづくりにより一層力を入れる。
(冒頭写真 写真左から「カップヌードル塩分控えめPRO1日分のカルシウム&ビタミンD」「カップヌードル塩分控えめPRO1日分のカルシウム&ビタミンDカレー」)