160尺を超える過去最大規模の売り場展開

 2021年10月にオープンしたヤオコー和光丸山台店は、久喜菖蒲店(19年3月オープン)に続く基幹店舗である。同社にとって基幹店舗の位置づけは次代を占う取り組みとして大きな意味を持つ。久喜菖蒲店は、ヤングファミリー層を取り込むため、「価格対応と簡単調理」「簡便・時短の充実」をコンセプトに「冷凍商品・大量目商品」などを強化してオープンした。これに対して和光丸山台店は、「素材の強化」「ヤングファミリー層対応」「価格コンシャス」という三つの軸で取り組んだ。

 和光丸山台店の惣菜売り場は160尺を超え、過去最大規模の売り場展開となった。今回の売り場づくりの特徴は、「主力単品の再強化」と「新たなカテゴリー創出」という二つの側面がうかがえる。惣菜部門では、コア商品である唐揚げの「幸唐(さちから)」ブランドの拡充やローストビーフを使用した商品の配置。寿司部門では、「生サーモン入り!やみつきポキ丼」「お寿司屋さんのおつまみ」など。インストアベーカリーでは、「店内手作り!プルドポークバーガー」や「パイ」、「タルト」といった新たなカテゴリーにチャレンジしている。そのため、厨房にはプレッシャーフライヤーなどの新たな調理器具の導入や増強を図っている。

和光丸山台店インストアベーカリーのタルト

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