小林製薬が運営する小林製薬青い鳥財団は12月3日、2021年度助成先および顕彰先の贈呈式をオンラインで開催した。
同財団は2021年6月4日から7月30日にかけて「2021年度 助成事業・顕彰事業」の公募を行い、選考委員会における厳正な審査の結果、応募総数105件の中から計14件(総額4442万円)の助成先・顕彰先を決定した。
同財団は、障がいや病気に悩む子どもたちとその家族にとっての「“あったらいいな”をカタチにする」ことを目的に、小林製薬が創立100期を迎えた17年に設立し、これまでに延べ48件の助成先・顕彰先を支援してきた。第5期目を迎える今年度も引き続き、障がいや病気に悩む子どもたちとその家族の支援や調査研究に携わる人々を幅広く公募し、その活動を支援することで、社会全体の「快」の増大に貢献することを目指している。
活動内容は助成事業と顕彰事業の2つで構成されている。助成事業は、障がい・病気に悩む子どもたちとその家族が抱えている様々な医療・福祉上の支援活動および、調査研究で日本国内において行われるものが対象。今回は支援活動8件、調査研究4件が選ばれ、支援活動には1件あたり100万~500万円程度、調査研究には1件あたり100万円程度が今後の活動支援のために贈られた。
顕彰事業[小林製薬青い鳥財団賞]は、障がいや病気を抱える子どもたちとその家族が抱えている様々な医療・福祉上の支援活動及び調査研究において、著しい成果を収めた個人または法人が対象となる。21年度顕彰事業は2件が選ばれ、1件あたり記念品と副賞(300万円)がこれまでの活躍・成果を顕彰して贈られた。
【2021年度 助成先一覧】
支援活動
名称 |
所在地 |
主題 |
特定非営利活動法人にこり |
福岡県 |
医療的ケア児とその家族の生活の質を高める移動支援・福祉有償運送の充実 |
特定非営利活動法人プロジェクトサンタ |
兵庫県 |
病院で治療を頑張る子ども達ができるガチャガチャ設置運営の為のチャリティイベント |
認定特定非営利活動法人横浜こどもホスピスプロジェクト(代表者:田川 尚登) |
神奈川県 |
重い病気の子どもと家族のかけがえのない豊かな時間の提供 |
認定特定非営利活動法人FaSoLabo京都(代表者:空閑 浩人) |
京都府 |
食物アレルギードリームプランプレゼンテーション |
特定非営利活動法人親子の未来を支える会(代表者:林 伸彦) |
千葉県 |
医療的ケア児・障がい児の送迎支援・就学支援体制の立ち上げと行政移行に関する活動 |
キッズプランナー |
神奈川県 |
障がい・病気に悩む子ども、家族のためのコミュニケーションアプリ【にこ☆おやこ】 |
特定非営利活動法人ダイバーシティ工房(代表者:不破 牧子) |
千葉県 |
「読み書き」に困難さを持つ障がい児へのオンラインによるオーダーメイド学習支援 |
特定非営利活動法人環境教育ネットワーク(代表者:比留間 文彦) |
東京都 |
障がいを抱えた児童生徒及びその保護者が社会全体に自然に受け入れられる仕組み作り |
調査研究
名称 |
所在地 |
主題 |
川崎 雅子 |
東京都 |
ADHD児へのインターネット親子相互交流療法の治療効果に関するランダム化比較試験 |
特定非営利活動法人日本小児がん研究グループ 脳腫瘍委員会 神経心理評価小委員会(代表者:温井 めぐみ) |
大阪府 |
小児脳腫瘍治療後の高次脳機能障害の軽減と支援体制構築に関する研究 |
福島 紘子 |
茨城県 |
陽子線治療を受けた小児がんサバイバーの併存症ならびに健康QOL調査 |
植田 瑞昌 |
埼玉県 |
障がい児の成長と発達を促す効果的な動物園利用のためのガイドライン開発研究 |
【2021年度 顕彰先一覧(小林製薬青い鳥財団賞)】
名称 |
所在地 |
主題 |
一般社団法人全国重症児者デイサービス・ネットワーク(代表者:伊藤 毅) |
愛知県 |
重症心身障害児医療的ケア時とその家族が住み慣れた地域で暮らせる地域社会を創る |
認定特定非営利活動法人シャイン・オン・キッズ(代表者:キンバリ・フォーサイス) |
東京都 |
小児がんや重い病気と闘う子ども達やご家族の心を支えるファシリティドッグ事業 |