2月期を本決算とする百貨店の上期決算が出揃った。このうち、もっとも収益力が高いJ.フロントリテイリングの2021年3~8月期の最終損益は20億円の赤字。前年同期の163億円から比べれば大幅に縮小。同期の営業損益も約14億円の赤字(前期は206億円の赤字)と改善した。売上高に当たる売上収益は7%増の1573億円だった。また高島屋の3~8月期決算も最終赤字が44億円(前年同期は232億円の赤字)に改善。営業収益は3471億円で17%増加した。

 2社とも前年の上期に比べれば大幅に改善しているように見えるが、コロナ禍前の19年3~8月期に比べれば百貨店業界はほぼ2割の減収が続く。

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