SMに生鮮強化と改装の効果が出始めた
主力のスーパーマーケット(SM)事業が久々の快挙。バローホールディングス(HD)の前期(2021年3月期)決算で、SMの営業利益は161億円、前年同期比77.9%増の実績を上げた。バローのSM事業は、13年3月期決算の営業利益110億円を境に、常に100億円を下回る実績に甘んじてきた。それを一挙に覆すこととなったのは、周知のコロナ特需に下駄を履かせてもらったことにある。それを如実に示すのが、前々期(20年3月期)既存店の売上高通期累計1.7%減が、前期は6%増に跳ね上がったことだろう。コロナ特需に終わらせないSM改革の精度向上。バローHDに課せられた今期の重い課題とも言える。