日経POSセレクション2020、売り上げナンバーワンに
日経POSセレクション2020の売り上げナンバーワンに、サラヤの「ラカントS 顆粒」が選ばれた。安全性にこだわった100%植物由来の自然派甘味料で、砂糖と置き換えれば簡単にカロリーと糖質をカットできる。もともと糖尿病患者向けに1995年に開発されたものだが、近年では、美容・ダイエット層の間で人気が拡大。このコロナ禍で「コロナ太り」対策として、20代、30代の女性にも購入層が拡大した。その理由として山田哲取締役コンシューマー事業本部本部長は、「コロナ禍でテレビよりもウェブへの接触時間が増え、当社がデジタルプロモーションを強化していたことが当たり、有名な芸能人やユーチューバーがラカントSを使った手作りの菓子や料理のレシピを紹介したことで、若い世代に利用が広がった」と分析する。昨年度上期は前期比130%前後で伸長し、今年も2桁の伸びで勢いが増している。
ラカントSは、「羅漢果」の高純度エキスとトウモロコシを発酵させてつくる天然甘味成分「エリスリトール」を原料とする自然派甘味料。羅漢果は、中国桂林にのみ自生するウリ科の果実で、清朝時代から漢方原料として使われてきたもの。これをサラヤでは、契約農家で栽培し、独自製法により、砂糖の約300倍の甘さがある高純度羅漢果エキスを抽出。さらに外部機関での品質検査を経て、最終製品化している。そうした天然素材に対する安心感と糖質ゼロながら砂糖と変わらない甘さが人気となり、合成甘味料への抵抗感の強い米国でも売り上げが急拡大している。また、ラカントSは加熱しても甘さはそのままなので、様々な料理に使うことができ、利用者が増えている。