新型コロナウイルスはアジア各国の経済に大打撃を与えたが、その中でいち早く回復したのがベトナムだ。3月から約1カ月間のロックダウンと観光客に対する国境閉鎖が行われた際には、経済への影響が懸念されたが、パンデミックがほぼ収束した今、ベトナムの日常生活は、観光産業を除き1年前とほとんど変わらない。10月の小売売上高を見ると、4月に発生した損害は年初来の売り上げにより解消され、10カ月で1.27%の成長を達成した。さほど大きな数字には見えないが、ベトナムの小売売上高には、宿泊施設への支出、その他の非中核小売分野を含む消費サービス収益が含まれるため、そのマイナス影響を踏まえれば、中核小売業はかなりの高成長を遂げたはずだ。

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