全国スーパーマーケット協会は11月26日、2021年2月17-19日の3日間開催される「第55回スーパーマーケット・トレードショー(SMTS)2021」の開催概要に関する記者発表会を開催した。
同展示会は小売流通業の業界団体が主催する、BtoB向けの商談展示会。出展者は食品・日用品メーカーから卸、店舗設備・資材関連、店舗開発、情報サービス関連企業、官公庁、自治体と幅広く、新商品や業界のトレンド情報の収集、商談の場として、長年多くの来場者に支持されている。
第55回は前回同様、千葉市の幕張メッセ全館を使用。1-8ホールではSMTSの「生鮮」「加工食品」「ケアフーズ」「菓子・スイーツ」「飲料・酒類」「日用品・雑貨」「情報・サービス」「店舗設備・資材」の各ゾーンと、同時開催となる「デリカテッセン・トレードショー2021」のゾーンを設ける。9-11ホールではSMTSの「地方・地域産品」ゾーンと、こちらも同時開催となる「第16回こだわり食品フェア2021」のゾーンで、地域の食を強く打ち出していく。
出展者数は1472社・団体、2479小間(11月15日現在)。また全国各地から自治体や金融機関などの取りまとめにより、1000社以上の地域産品メーカーが出展する。主催者企画では、リアルによるビジネスマッチング(個別商談会)のほか、オンラインで海外とつなぐジェトロ食品輸出オンライン商談会も開催する。横山清会長(写真中央右)によるスピークス(講演)や各商品カテゴリーの専門知識を学ぶことができる「バイヤー大学」も、今回はオンラインでの配信となる。
一方で、ウィズコロナ時代の展示会として安全対策も徹底する。3密を回避するため、通路の拡幅や出展者数の制限などを行う。来場者に対しては完全招待制を採用し、招待券の保有者のみに限定する。招待券に記載されたID、パスワードで事前にオンラインサイトでの登録が必要となる。試食については、協会独自のガイドラインを作成し、細かな対応を出展者に求めていくとしている。横山会長は「危機感を持ちつつ、通路や商談スペースを広げるなどできる限りの対策をとっていく」と力を込めた。