洗って乾きやすい「洗って使えるエコバッグ」が登場

 コロナによるライフスタイルの急速な変化に対応した付加価値の高い商品が求められている。こうした状況下で、OEM商品やノベルティグッズの製造を手掛けるユニファーストでは、〝ユニーク(個性)、スピーディー(素早いサービス)〟をコンセプトに、素材やデザインにこだわりながら、消費者の日常生活をより良くするニーズをいち早く商品化している。小売業や食品メーカー、行政機関など幅広い取引先から、エコバッグやマスクなどがそれぞれ今年だけで数100万個のOEM・ノベルティ製造受託として急拡大している。

 その中でもエコバッグの利用者は、今年7月1日からのレジ袋有料化に伴い急増している。その一方で新型コロナに加え、秋冬にかけてインフルエンザや食中毒とのダブル感染拡大の懸念も高まっていることから、農林水産省はエコバッグを清潔に保つように強く呼び掛けている。

 そこでユニファーストでは、簡単に洗えて乾きやすいEVA素材(合成樹脂)を使用した「洗って使えるエコバッグ」を10月に開発した。このEVA素材はジョイントマットやビーチサンダルなどにも使われており、スポンジで表面を洗うだけで簡単に汚れが落ち、家の中でもすぐに乾くので常に清潔に保つことができる。

 形状はスーパーに比べてエコバッグの利用が少ないコンビニのほか惣菜店、寿司屋、魚屋などの商店でも手軽に使えるように設計。その時に最も多い悩みとして挙がったのが、弁当や惣菜の傾きだ(ユニファースト調べ、618人調査)。それに対しマチを広くし、弁当・惣菜などを平行に保つことができ、汁漏れや傾きを回避できるように工夫を凝らした。使用前は折りたたむと手のひらサイズでコンパクトなのでカバンに入れておくのにも最適だ。

 デザインは、「地球にやさしいサステナブルな毎日を」という想いをこめて、亀のマークのオリジナルロゴを制作。こちらのロゴを使用した製作・生産のほか、デザインや色も要望に応じて変更可能だ。花畑嘉1常務執行役員開発本部長は、「濡れた商品を入れた際の耐水性も高いので大手のアイスメーカーさんのノベルティグッズのほか、デザインやコンセプトが評価されて大手コンビニさんから早速注文をいただいております」と手応えを語る。

「スーピマコットンマスク」で心地よい肌触りを実現

 新たな生活様式にはマスクも日常生活に不可欠となった。ウィズコロナが長期化する中で無地の不織布マスクから、日常生活をより過ごしやすく、楽しくするデザインや肌触りにこだわったマスクが求められるようになった。

 そこでユニファーストでは、肌にやさしい綿100%の「スーピマコットン」を使った「スーピマコットンマスク」を10月から販売している。「スーピマコットン」とは綿花で最高級ランクに分類される超長綿繊維の上質布。心地よい滑らかな肌触りなので長時間使用しても快適で、使用後は洗って何度も使うことができる。「マスクで肌が荒れる方が多い中で、大手アパレルでも使われるトレンドの素材『スーピマコットン』を使い、心地よい肌触りを実現しました。この素材は温かいのでこれからの秋冬にお勧めです」(花畑本部長)。

 同社では、「プリント不織布マスク」、「接触冷感マスク」など様々なマスクを揃え、今秋冬にはトレンドのアラン模様で、肌触りを良くしたウール100%のマスクの販売も予定。いずれのマスクもカラーバリエーションやオリジナルプリントネームまでの製作が可能で、ノベルティやPB商品に最適だ。製造現場ではデザイン・企画から設計・サンプル作成・工場選定・生産、納品・物流までワンストップの仕組みを構築。20以上ある生産委託工場先である海外には同社正社員を派遣し、安全性を担保した生産管理体制を整えている。実際、消費者の口に触れることから、安全性と品質が重要なノベルティマスクとして大手飲料メーカーに採用されるなど取引先からの評価は高い。

 これらの300社以上の主要取引先に支えられてユニファーストの売上高は、毎年2桁で伸長しており昨年は30億円を超え、今年はさらに伸長。これからも変わり続けるライフスタイルの変化に合わせて、スピード製造を実現し、「〝つくりたい〟を形にする」を企業理念に新たな価値の提案に努める。