オリジナルグッズの扱いを拡大、年間300以上の取引先から信頼を得る

 企業の販売促進物、キャンペーン景品(記念品)、ノベルティ、セールスプロモーショングッズの要望が年々高まっている。従来イメージの安価な使い捨てだけではなく、長期間使えるデザイン性と高い品質を兼ね合わせたノベルティグッズが消費者の高い支持を得るようになった。こうした中で、企業向けにOEM生産とノベルティグッズ全般の製造を手掛けるユニファーストの徹底したものづくりの取り組みが関心を集めている。

 ユニファーストは1981年に創業。「高い付加価値を提供し続ける」を企業理念に掲げ、一貫して取引先の要望に沿った提案力に磨きを掛けてきた。オリジナルグッズでは、創業時からの強みである布製品の製造体制を生かし、年間200万個以上製造するバッグやアパレル製品を中心に、インテリア・雑貨、キッチン用品、ノベルティ菓子、メイク・コスメ用品、文房具、スポーツグッズ、マスクなど幅広く手掛けている。製造商品は、完全オリジナルのユニークなデザインを提案し、商品をハイクオリティーで、かつスピーディーに提供。デザイン・企画から設計・サンプル・工場選定・生産、納品・物流までワンストップで提供できる仕組みを全国に構築。サンプルは10日前後で製作可能だ。また国内外で提携する生産工場にスタッフが常住していることから名入れやロゴだけでなく、素材、色・形状、名入れ方法までカスタマイズが可能となる。

 流通向けの年間のイベント・キャンペーンの依頼に合わせた販促物もトータル提案もできる。こうした取り組みが評価され、小売りやメーカー、自治体など年間300以上の取引先からの受注は長年に渡り、高い信頼を得ている。同社の売上高は毎年2桁増で成長し、今年の売上高は30億円を超える見通し。足元でも営業人員を拡充しており、イベントに合わせた取り扱い商品やデジタル販促も広げている。

コロナ下で非接触のデジタルスタンプラリーが主流に

 コロナ下のイベントもその一つだ。感染リスクを下げる非接触対応が求められていることから、デジタル化したスタンプラリー「てくてくスタンプ」を新たに提案。スタンプの取得方法は、来店時に紙に押す対面式スタンプとは異なり、主にスマートフォンでのQRコードの読み込みのほか、スポットへの立ち寄り、キーワード入力によってスタンプを貯めることもできる。直接手に触れることを避けられ、大規模のイベントでもコロナの感染リスクを下げることにつながる。ブラウザーで管理されていることからアプリのダウンロードが不要で参加者が気軽に参加できる。グーグルマップと連携してルート検索が見やすく分かりやすいナビゲーション機能を持つのも特徴の一つだ。複数のラリーの同時開催も可能となる。すでにスーパーや商店街、観光協会のスタンプラリーで「てくてくスタンプ」の利用が着実に広がっている。「同時にスタンプを集めたらオリジナルのバッグをプレゼントするなどのノベルティグッズのトータル提案を行っています」(花畑嘉一 取締役開発部長)。

デジタル化で非接触を実現したスタンプラリー「てくてくスタンプ」

 イベント・キャンペーン用には、来場者・参加者に配る多彩なオリジナル菓子も製作。ロゴなどをオリジナルにプリントできるクッキーやキャンディー、和菓子を提案している。また、パッケージのオリジナルデザインや、包装用の巾着も依頼に合わせて作製もできる。

 オリジナルバッグでは、数十万個の販売実績を誇る人気商品「レジカゴで使えるエコバッグ」への提案に力を入れる。ファスナーや内着を開けずに、四つのサイドのゴムをカゴのフチに引っかけるだけでレジ担当者の作業負担軽減につながる。使わない時はジップ付の紐で持ち運びしやすいようにコンパクトサイズに畳める。この画期的な製品の特徴は実用新案権も取得済みだ(物品の形状、組み合わせの権利)。長期間使えるように薄くても強度の高いポリエステル素材を使用し、この素材は回収されたペットボトルから作ったリサイクル繊維への変更も可能となる。

実用新案権取得済みの「レジカゴで使えるエコバッグ」の提案を強化している

 キッチン用品を中心に環境に配慮した雑貨品の取り扱いの幅も広げる。油汚れが強い鍋やフライパンの下洗いに最適な「シリコンたわし」や重厚感・高級感を演出する無垢材の「カッティングボード」、オリジナルボトル・水筒などを製造。中でも「シリコンたわし」は、環境負荷の軽減につながり洗剤の節約の観点からも注目が高まっている。これをオリジナル生産によって好みのカラーやキャラクターの形で製作することが可能なことから、人気のノベルティとなっている。ユニファーストでは雑貨も含めたオリジナルグッズの提案力を高めて売り上げを拡大。オリジナルグッズの制作・OEM生産の業界ナンバーワンを目指して邁進し続けている。

オリジナル「シリコンたわし」が製作できる。写真は「トマトたわし」のイメージ

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