長年の課題だった若年層の新規加入と継続率向上が一気に解消

「上期、新規加入者に対しアンケート調査を実施したところ、9割の方から利用を継続したいという回答をいただいた」。神奈川県、静岡県、山梨県で事業を展開するユーコープの當具伸一代表理事理事長はこのように語り、コロナ禍で急増した利用者の満足度が悪くなかったことに安堵の表情を浮かべる。當具理事長は継続利用の意向が9割に達した要因について「個人的見解だが」と前置きした上で、「生協の宅配が意外と便利だと気づいてもらえたのかもしれない。コロナで買い物自体が大変なことになったほか、競合のネットスーパーがキャパを超えた途端に申し込みに対応できなくなったのとは対照的に、生協の宅配が定期的に商品をお届けしたことで信頼につながった」と見ている。

 ユーコープの上期の供給高は前期比118.2%。来店者数も同103.2%、客単価も同114.5%といずれも大きく伸長した。経常剰余については、当初厳しい年になると想定し、年間で前期比約10億円減益の1億7000万円で予算を組んでいたが、上期だけで44億円と大幅な黒字を達成している。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから