宅配は好調維持店舗は苦戦の構図に戻った

 ――コロナ特需が落ち着きを見せ始めています。コロナを通して浮き彫りとなった生協の強さ、課題をどう見ていますか。

 土屋 もう3年目に入っているわけですが、2020年のコロナ禍当初は、宅配に注文が殺到し、それを捌くことができず大きなチャンスロスを出していました。各会員生協は、それを半年ぐらいかけて物流の可動域を広げることで克服し、20年の下期からは徐々に受注に対応できるようになった。そういう意味では不測の事態への対応力は上がったと言えるのではないでしょうか。21年はコロナ特需がどのくらい落ちるのか、その落ち込みに物流をどう対応させるかが課題だったんですが、幸いなことに大きく落ち込むこともなく2年が過ぎましたね。

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