1人世帯に対応する「大惣菜化プロジェクト」が始動

 「今期は〝反転攻勢〟の年」。大見英明理事長が繰り返し語るキーワードだ。コロナ禍というイレギュラーも何のその、コープさっぽろは期初に打ち立てた売りを稼ぐ戦略を強力に推し進めている。

 2019年度、コープさっぽろは事業高2806億9900万円(前期比99.0%)、経常剰余金28億700万円(79.3%)の減収減益に沈んだ。特に店舗事業が97.1%の1833億円と苦戦。「キャッシュレス・ポイント還元への参加が直前で撤回された誤算もあったが、利益志向で守りに入り競争に押されたことが大きい」と大見理事長は分析。その上で、「20年度は商品を徹底的に磨き、攻めに打って出る」方針を明確にし、その準備を着々と進めてきた。

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