江別の物流センターに89億円を投資

「再編」をテーマに、コープさっぽろが宅配、店舗両事業の見直しを進めている。伸びしろのある宅配では、物流拠点に投資を傾け、競争力をさらに強化。店舗はエリアごとに状況を精査し、老朽店のスクラップ&ビルドを軸に、不採算店の閉鎖も含めた再配置で収益改善を急ぐ。両事業の採算性を高めるとともに機能や使い勝手を引き上げ、北海道の生活インフラとしての存在感をもう一段高めていく狙いだ。

「コロナの異常値が落ち着いたと思ったら、今度は今までにないくらいの逆風がいきなり吹き始めた」。大見英明理事長は足元の経営環境をこう表現する。目下の課題は言わずもがな原料高、エネルギー高によるコスト増だ。2021年度、コープさっぽろは事業高3097億円(前年比1.8%増)、経常剰余金65億円(同25.4%減)の増収減益で着地。減益の要因はコロナ下で抑制していた販促費の増加が大きかったが、電気料金などエネルギー高騰の影響は既に前期から出始めていたという。

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