赤字の店舗事業は特売依存体質から脱却

 コープさっぽろは昨年度、店舗事業の事業高(売上高)が前期比1.4%減の1889億3600万円に止まった。18年度は出店はなかったが、ソシア店(札幌市)、小樽南店(小樽市)など4店で大型改装を実施。デリカ、水産の対面化などを図ったが、期待ほどの成果は得られなかった。既存店が前年を割ったのは、14年度以来のことだ。

 その1番の要因を、大見英明理事長は「高齢者の消費抑制が強まったため」と分析。実際データを年間で見ると、高齢客の購入額が際立って落ちており、来店頻度も従来の月平均8回から7回に減っている。これには運転免許返上や団塊世代がほぼ退職したこともあるが、特に打撃となったのは介護保険料の引き上げだ。これで年金の手取りが減り、財布の紐がきゅっと締まったという。

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